【ブルグミュラー】清い流れ
こんにちは。長野市西和田にあります、いはらピアノ教室です。
昨年12月からブルグミュラーに入ったMちゃん。4ヶ月で6曲目を仕上げに入っています。
ほぼ1週で譜読みを終わらせ、私が表現や奏法に対するアドバイスをして、仕上げ。
譜読みではいつも、スラーやスタッカート、指遣いもきちんと気をつけて弾いてきてくれます。
素晴らしい!
ブルグミュラーの「清い流れ」は、右手の親指にメロディーが出てきます。親指を押さえたまま、他の音を弾いていかなくてはいけません。
手のフォームの保持、指の独立、手首と親指の柔軟性、手の重心のコントロールが出来ないと美しく弾けません。
この奏法が曲の半分を締めます。
これまでは、保持音(押さえたままにする音)は出てきても曲のごく一部だけ。こんなに多く出てくるのはこの曲がほとんど初めてのはず。
ブルグミュラーに入った生徒さんの難関の一つです。
譜読みしてきたのを聴かせてくれたMちゃん。
音のつぶを揃えて、とても丁寧に譜読みし、何が大事かをきちんと分かって練習してきてくれたのが分かります。
これすごいがんばったでしょ、、、!!すごいね!
花マルをあげたいくらいの気持ちです!
でも、もっと素敵になる方法、今後色々な曲を弾いていくためにこの曲で身につけて欲しいことがあるので、楽譜に書き込みながらレクチャーします。
親指と他の音のバランス。響きの聴き方、親指の離鍵の速度、左手の伴奏の律動。後半の左右のタッチの深さの違い、手首の使い方。
ううん!なかなか大変なことばかり!
大変だけど、何事もやろうとすることが大事です。
全部できなくてもいいから、意識できそうなところだけでもやってごらん。サァ!弾いてみよう!
という無茶ぶり。
弾き方を見ながら、意識するポイントを口出したり、曲の律動を感じてもらうために、私が動いてみたりします。(先生、よく踊ったり指揮したりしてます)
伴奏の動きにメロディーが乗るように。親指の音の響きの中に、後の音を入れていく。
砂絵のように、親指のメロディーが浮き立って、とても立体的で素敵な演奏になりました。
Mちゃんもこの曲の響きや曲想の作り方が分かった様子。
来週、仕上げてきてもらうことにしました!聴かせてもらうのが楽しみです。