音を聴く、表現する
こんにちは。長野市西和田にあります、いはらピアノ教室のいはらです。
昨年4月からピアノを始めたMちゃん。
お家での練習もがんばってくれていて、ぐんぐん成長、教本も進んでいます。
練習頻度の高い生徒さんは、それだけ音符と鍵盤に触れている機会が多いので、
読譜に慣れやすい傾向があります。
ピアノを弾いていくうえで、音符をしっかり読めることは必須ですが、
音符1つ1つを認識することとは別に、音の並び=鍵盤の並び=指の並びに変換する能力の向上がとても大切だと思っています。
もちろん音を読む練習もしてもらいますが、この「変換する力」は、練習頻度が高ければ身に付くのが早いです。
そうすると楽譜が怖くないので、どんどん弾いていけます!
さて、本題はこちらです。
音をよくきくこと。
ピアノを習っているのだから、音を聴いているハズなのですが、
実はそんなに聴けてない場合があります。中学生の生徒さんでも、あります…!
聞こえているのと、聴いているのとは違います。
そして、「どこまで聴き分けているのか」はとても大きな問題です。
私も自分でレッスンを受けに行きますが、ペダルの踏みかえや離鍵など、先生は本当によく聴いていらっしゃる。
かなり細かく精密なところまで、聴き分けています。
私とは聞こえている音の次元がちがう・・・・!と感じてしまうくらい。
この「聴き分ける耳」を育てることも、音楽をやっていく上でとても大事なこと。
Mちゃんは、どんどん譜読みができるので、指のコントロールが少し置いてけぼり気味です。
弾くのに一生懸命になって、ぎゅーっと力が入ってしまうことも。
スラーをなめらかにつながるように。
フレーズの終わりは大人しくできるように。
よーくよーく音を聴きながら弾いてもらいました。
やっぱり慣れるまでは大変だけど、うまくいったところと、上手くいかなかったところが、自分でしっかりわかっています。
音が飛び出ちゃうと、「あ、」って少し前から弾きなおす。
1音1音、音の繋がり、右手が伸びているときの、左手のバランスまで、意識して弾いてくれました。
1つ1つ自分が出す音に、意識を向けて聴くこと。は
1音1音こだわりをもって弾くことに繋がります。
強張ってしまっていた腕も、やさしい音が欲しいから、ふわっと力を抜いてゆっくりと鍵盤に下ろすことが出来ています。
そのレッスンから、Mちゃんの弾き方が変わったように思います。
やっぱり音楽を表現するのが楽しいよね。
音が多くなってきて、弾くのが大変だけど、素敵に弾けるようにいっしょに頑張りましょう。