ピアノ奏法とソルフェージュ強化の生徒さん
こんにちは。長野市西和田のいはらピアノ教室です。
1年と少し前にお教室に移ってきてくれた生徒さん。頑張り屋さんでよく練習してくれます。
お教室に来てくれた時は、よく弾けているけれど、音符が読むのが苦手で、指や手首にもとても力が入ってしまっていました。
レッスンの中で音符を歌ったり、ドリルを頑張ったりして、譜読みも早くなり、手の力もだいぶ抜けるようになってきましたが、ここ最近行き詰りが…。
頑張って練習しているのはわかるのですが、なかなか思うように弾けない様子。
読譜の強化のためにドリルや、同程度のレベルの曲を沢山こなす方向でレッスンしてきましたが、音符が読めるようになってきているのに、いざ鍵盤を前にすると、全てではありませんが指で探り弾きをしてしまっていることが判明…!
これまでは手や指の場所があまり動かなかったので弾けてしまっていましたが、曲が難しくなってきたので対応できなくなってきているようでした。
そして「あれ!?えっとッッ」と頭の中がパニックになると、必然的に手指に力が入って、押し付けて弾く癖が再燃していまいます。
まさに負のスパイラル( ゚Д゚;)
練習すればするほど、間違えないようにと力が入ります。これはまずい!とレッスン内容をご相談し、見直すことにしました。
ピアノ奏法とソルフェージュ
扱える曲は少し減ってしまうけれど、ソルフェージュ(音を歌ったり、リズムのお勉強)とピアノ脱力法メソッドに基づいたピアノ奏法の学び直しをレッスンの半分くらいの時間を使って行っていくことになりました。
もちろん親御様に説明をして、生徒さんご本人とも相談して頂いています。
とくに読譜や奏法のお勉強は、生徒さんご本人が自分に必要と思っているかどうか、で効果や集中して学ぶ期間が変わってきます。
ピアノ脱力法メソッドの体操はレッスンに取り入れていましたが、最近刊行された「にじのねいろ0巻」を使って、からだの体操や根本的な弾き方からお勉強しました。
お勉強といっても、一緒にからだをほぐす体操をしたり、ピアノに手首を落とす練習をしたり、1つ1つは簡単な事です。
でも、からだに意識を向けて行うことが大切。
リズム打ちでも、リズムが細かくなるとやはり力が入ってしまっていました。
からだをほぐす体操も、「気持ちいい~」と言ってくれて、楽しそう(^^♪
普段から肩や背中に力が入っているようです。
手首を落とす練習も、「いまグッて力いれたでしょ~~」「いれちゃった~」「今上手くいった~~!」と力を抜く感覚がよく分かったようです。
そのあとの曲の演奏は言わずもがな。これまでとピアノから出てくる音が違います。
生徒さんにも分かった様子。お家でもやる~!と楽しそうに言ってくれました(*^-^*)
いつもとちょっと違うレッスン
レッスンの方向転換をする際は、こちらも緊張します。
内容が少し変わったレッスンを生徒さんが受け入れてくれるか、前向きに取り組んでくれるか。もちろん楽しくできるよう工夫はしますが、ご本人が楽しいこと、納得してくれることが一番大事。
方向転換しなくていいように、バランスよくレッスンできるよう気を付けてはいますが、どういう活動がどのくらい必要かは生徒さんそれぞれなので、こういうことも起こります。
生徒さんの「うまくいかない。。なんで…!涙」の気持ちや兆しを見逃さないのが大切だと思っています。そして勇気をだして(笑)、ご相談とご説明。
ご理解とご協力いただける親御様にも本当に感謝です。
いつもと少し違うレッスンに、楽しそうな反応を頂けると嬉しいです。
苦手なことも、少しの時間、スモールステップで多方向から学ぶ(訓練に近いかな?)と3か月程度で、ピアノを弾くときにもとても楽になってきます。
新しい自分の音と出会ってくれた生徒さん。これからどんな音楽に育ててくれるのか楽しみです。