長野市西和田の『いはらピアノ教室』のブログ

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和音のおはなし

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こんにちは。長野県長野市西和田にあります、いはらピアノ教室です。

お教室では和音、和声のおはなしを生徒さんにしています。和声とは、音楽の文法のようなもの。動詞、名詞、副詞のように、和音にもそれぞれに属する調で機能があります。

 

こんな難しい話はしませんが、Ⅰの和音、Ⅳの和音、Ⅴの和音があることを説明し、写真のカデンツ(終止形)は、

 

きをつけ(Ⅰ)ー神様(Ⅳ)ーありがと(Ⅴ)ーね(Ⅰ)

 

ジェスチャーを付けて覚えてもらっています。そして曲の中で、何の和音か、形から色分けをしていきます。

だいたいこの辺りから、左手の音符の量が増えていくのですが、左手の音を、和音の音として、まとまりで捉えていくことで、譜読みの負担を減らします。形に手が反応するようになってくればベスト。

 

何曲かやっていくうちに、「これは何の和音?」と聞くと答えられるようになります。こうなれば色分けは必要ありません。もう少し教材が進むと、形が変わってきてしまいますが、そのころには響きで判別できるようになります。 

和音の判別ができるようになると、音が増えてきても譜読みの負担はさほどではありません。和声の色合いの変化も感じることができるようになるので、表現づくりにも、とても活きてきます。

 

音符ひとつひとつがしっかり読めることも勿論大事ですが、譜読みの速さはパターン認知。難しい曲を弾いているのに、譜読みにとても時間がかかったり、簡単な曲も初見では弾けない場合は、パターン認知が希薄なことが考えられます。

 

模様で楽譜を読んでいくのが得意な子とちょっぴり苦手な子といますが、習得すると一気に譜読みが楽になります。

楽しくなってきたね!という生徒さんも、もう一息の生徒さんも一緒に頑張りましょう。